毎日会社に通う生活をしていると、運動不足と理解はしていても仕事帰りや休日は疲労が蓄積しまい、わざわざ運動する時間を設ける気になれない。そんな方は多いことでしょう。
しかし運動する時間をわざわざ設けなくても、普段の生活を少し変えることで運動不足は解消することができます。
ここでは、ちょっとの工夫で運動不足を解消することができてしまう、日常生活のヒントをご紹介します。
楽をしていた生活を変える
運動不足を感じているということは、運動することが体に良いと思っている証拠です。
しかし、人間というのは一度楽を覚えてしまうと、元に戻すのに時間がかかってしまうということも珍しくありません。
たとえば、今まで歩いて通っていた駅までの道に路線バスが開業し、徒歩からバスに経路を変えてしまったり、駅にエスカレーターやエレベーターができて、今まで階段を使っていたのにエスカレーターやエレベーターを使ってしまう。
誰しも経験のあることではないでしょうか?
楽をするということはそれだけ体に負担をかけないということであり、運動不足の大きな原因となります。
日頃自宅と会社の間を往復するだけの生活の中にも、実は身体を動かす機会は多く含まれています。
わざわざ運動する時間を設けなくても、今まで楽をしていたものを運動の機会に変えることで、知らず知らずのうちに運動不足は解消することができるのです。
日常生活の中で脂肪燃焼できる、簡単で効率的な運動
平日は朝早くから夜遅くまで会社にこもって仕事をし、家には寝るためだけに帰っているような人は、運動はおろか脂肪を燃焼することもままなりません。
しかし、会社のデスクに座りっぱなしの方でも、移動時間を有効に活用することで、脂肪を燃焼することができる運動習慣を獲得することができます。以下に、移動中に実践できるアイディアをご紹介しましょう。
エスカレーターやエレベーターを利用しない
駅やオフィスビルなどのフロアの移動は、エスカレーターやエレベーターを利用するのが当たり前のような時代となっていますが、これが運動不足の原因ともなっています。
フロアの移動はエスカレーターやエレベーターではなくすべて階段を利用する、これが手っ取り早い運動不足の解消法となります。
階段を利用するだけでそんなに違うの?と思われるかもしれませんが、エスカレーターやエレベーターを利用するよりも、個人差はあるものの100キロカロリーの差が出るともいわれています。
また階段の利用は下りよりも上りのほうが体に負担をかけられると考えられがちですが、階段を下ることでふくらはぎに負担をかけることができ、脚の脂肪を燃焼させることができます。
日々の効果はわずかかもしれませんが、毎日繰り返すことで大きな効果を期待することができます。
電車移動中は座らない
特に遠距離通勤をされている方の場合、電車で座れると得した気分になるものです。
しかし、日中オフィスで座りっぱなしなのに移動中の電車でも座ったままでは、せっかくフロアの移動に階段を利用しても効果が半減してしまいます。
運動不足を実感しているようなら、電車では座らず立って移動することを心がけましょう。ただ立っているだけでも、座っているときと比較し消費カロリーが倍近く違うともいわれています。
長距離を移動するときは、立っているだけでもしんどいと思いますが、日頃運動できない代わりに体をいじめるつもりで、座らずに立つ習慣を意識して身に付けていきましょう。
女性にもおすすめ!日常生活プラスアルファで運動不足を解消
いきなり階段を利用したり、電車で座らない生活に切り換えるのはちょっとハードルが高い、と思われる方には、日常生活に少しの運動を加えて、まず体を慣れさせることをおすすめします。
運動に対して苦痛を感じている方も、日常生活で何かを行いながら運動することで、つらさが軽減できるはずです。
ここでは、女性にもおすすめできる、日常生活プラスアルファでできる運動方法をご紹介します。
ウィンドウショッピングで歩行運動
日頃から買い物が好きな方には、ぜひこのショッピングによる歩行運動をおすすめします。
特に女性の場合、目的の品を特に決めずにウィンドウショッピングするということがよくありますが、大型ショッピングモールの店を回り一日を過ごしたりすると、結構な移動距離になることも珍しいことではありません。
人によっては、体重とともに財布も軽くなるリスクもありますが、ショッピングは運動していることの実感がなく長時間歩くことができる最高の運動法です。
歯磨きしながらつま先立ち
突然ですが、皆さんは歯磨きをどのような姿勢で行っていますか?
手に力を入れやすいよう、ほとんどの方が立って行うのではないでしょうか?この歯磨きを行っている最中にあることを行いながら磨くと、脚のシェイプアップに効果を発揮する運動を行うことができます。
それは、歯磨きをつま先立ちで行うということです。
つま先立ちをすることで、ふくらはぎの筋肉が鍛えられて、長時間立ちっぱなしでも疲れにくい体を作ることができます。
また、脚がむくみやすいという方は、血行が促進され細く引き締まるという効果も期待できます。コツとしては歯磨きの間ずっとつま先立ちをするのではなく、3秒間つま先立ちをして2秒間かかとを床に付けること。
これを繰り返すことで無理なく効果的に、ふくらはぎに負荷をかけることができます。
湯船に浸かってヒップリフト
毎日の疲れを癒すお風呂の時間も、お尻とお腹を動かすのに最適です。
湯船に膝を軽く曲げて座り、お尻を持ち上げます。このとき、手や足に力を入れず腹筋を使うことで、腹筋も鍛えることができます。
骨折などのリハビリにプールが用いられることがありますが、肩まで水に浸かると体重は10分の1程度に軽減されるといわれ、運動が苦手な方でも湯船に浸かりながらお手軽にエクササイズすることができます。
ただし、長時間湯船に浸かっているとのぼせる恐れがありますので、回数を決めて短時間に行うことをおすすめします。
日常生活に少しの運動を加える
日頃運動不足を感じている人でも、日常生活に少しの運動を加えることで運動不足を解消することができます。また、日常生活に運動の習慣を加えることで、運動の機会を作るというきっかけにもなります。
健康な体作りのために、まずはどんな方法でも運動する習慣を作り、その習慣を続けるということを目指しましょう。